VWスズキ販売台数

スズキとフォルクスワーゲン(VW)は昨年12月9日に、資本・業務提携で基本合意したと発表しました。VWが2200億円余を投じてスズキの株式19,9%を取得し筆頭株主となり、スズキも約1000億円でVW株2.5%前後を取得して、資本を持ち合うことになります。

スズキのインド子会社、マルチ・スズキの2009年の販売台数は約97万台で、インド自動車販売の半分のシェアを占め圧倒的トップです。これに対してVWのインドでの販売台数はおよそ2万台と低迷。

しかし1200万台以上と販売台数を伸ばし世界最大市場となった中国ではVWが約17%でトップに対してスズキは12位と苦戦が続いています。

インドに最初に進出した外国企業がスズキだし、中国に最初に進出した外国企業がVWだから、技術や資金だけでなく長年築きあげた人脈や現地人とのつきあい方のノウハウが大きく影響しているんでしょうね。提携によって、新興市場でお互いに販売を伸ばすチャンスが広がると言われています。

アルト

車種は、スズキがアルト等の軽自動車やスイフト、SX4などのコンパクトカー中心に対して、VWはポロ、ゴルフ、ビートル、シロッコ、パサート、トゥラレグとスズキよりやや上のコンパクト車から高級車と、ダブっていません。

これは販売面ではお互いにライバルとならず車種を補完しあえるメリットがありますが、生産面においてはプラットフォームや部品の共用が難しく、コストダウン効果はそれほででもないんじゃないでしょうか。でも、全く共用部分のなかったGMよりはいいとスズキの人は言ってましたが(^^;

それは置いておいても、VWには中国に続いてインドでも生産・販売を伸ばすためのノウハウをスズキから手に入れることができるのが大きいと思います。

インドはヒンズー教の国で、カースト制度という身分制度の影響が強く残っています。カースト同士の強い結びつきがあり労働争議が頻発しています。そして融通のきかない官僚制度も健在です。道路などのインフラも中国ほど整備されておらず、中国が高級車が売れているのにたいして小型車しか売れていません。

こういう国で、1980年代から生産・販売を続け50%のシェアを誇るまでになったスズキが苦労して得た手法を手に入れることができます。ヒンズー教やカースト制度ってのが日本人にはなかなか理解できないですが、かなり大変そうですね。

一方スズキの弱点は、ハイブリッド車や電気自動車などの環境対応技術がないことです。CMと提携していた時は、それをGMに頼ろうとしていたのですが、提携を解消してしまった今、新たに独自で開発する力はありません。

VWゴルフ

これを解消してくれるのがVWの技術です。VWは既に今年北米でトゥアレグハイブリッド(HV)の発売を決めていますし、2013年には電気自動車(EV)の発売します。そしてHVやEVに欠かせない高性能の充電池の調達先も三洋電機や東芝、中国メーカーなどを確保しています。話を持ちかけたのはVWですが、スズキにとって「多少譲歩しても提携を実現したい」相手だったそうです。

そして、この2つを合わせた今年の販売台数は2008年は世界第二位でしたが、何と今年は!トヨタを抜いて世界一ですよ。まさにGMなきあと無敵と思われたトヨタに強敵現るです。さあ、トヨタは手をこまねいて見ているだけでしょうか。技術力、生産体制などは世界最強だと思いますが、今後モータリゼーションの波がやってくる新興国でどのくらいシェアを伸ばせるかが鍵だと思います。

既に理解不能なくらい複雑に関連しあっている自動車業界ですが、http://www.jama.or.jp/world/tieup/tieup_1t1.html
環境車開発や新興国での販売など、これから欧米、国内はもちろん韓国や中国のメーカーも含めたさらなる戦略的提携が加速してくるかもしれませんね。

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2010.01.04 Mon l l コメント (10) トラックバック (0) l top

コメント

こんばんは!!
こんばんは!!
スズキ・・・といえば、カプチーノが思い浮びます。

前後Wウィッシュボーンに4WAYオープン。
軽では希少のDOHCインタークーラーターボ。

まるでコスト面を度外視したようなあのスペックは
最初見た時は驚きました。

ルーフは幌より耐久性があるので、愛車候補にも
挙がってましたが年式の古さには勝てず・・・orz

アルトもそうですが、スズキは低価格志向での
車両造りが本当に上手いと思います。

その分、若干安っぽさが残るのも否めないとこ。

そういう点では、VWとの資本提携は賛成です。
是非、新たな技術を開拓して貰いたいところです。
2010.01.04 Mon l TYPE-R. URL l 編集
Re: こんばんは!!
TYPE-Rさん さすがに詳しいですね。

> スズキ・・・といえば、カプチーノが思い浮びます。
>
> 前後Wウィッシュボーンに4WAYオープン。
> 軽では希少のDOHCインタークーラーターボ。
>
> まるでコスト面を度外視したようなあのスペックは
> 最初見た時は驚きました。
>
> ルーフは幌より耐久性があるので、愛車候補にも
> 挙がってましたが年式の古さには勝てず・・・orz

カプチーノが発売された当時、ビートにAZ-1とバブル景気で軽自動車も華やかなころでした。
カプチーノがFRでDOHCターボでメタルトップ→タルガルーフ→フルオープンと3変化、ビートがミッドシップでNAエンジンですがパワーはACと同じ64馬力の手軽にオープンに出来る幌式、AZ-1はFFでDOHCターボで、何とガルウィングでした。

3車3様当時の車は、どれもどの車も個性的で楽しい時代でした。
カプチーノもFRでクラシックなスタイルが大変気になったのですが、バイクのようなNAエンジンにミッドシップオープンということで、ビート購入しました。

> アルトもそうですが、スズキは低価格志向での
> 車両造りが本当に上手いと思います。
>
> その分、若干安っぽさが残るのも否めないとこ。

鋭い所をついてますね。
この日本車という信頼性に加えて低価格というのがインド受けているそうです。
でも確かに見えないところも含めて安っぽさは気になります。

> そういう点では、VWとの資本提携は賛成です。
> 是非、新たな技術を開拓して貰いたいところです。

鈴木会長兼社長が元気な内はやってくれると思いますが、その後が心配ではあります。
2010.01.05 Tue l オバrev. URL l 編集
No title
完全復活したh.hamauzuです
こんばんは!

スズキ。
大好きなメーカーです。
ワゴンRが出た時は、
軽なのか、いや、ジャンルさえ「???」でした。
しかもカッコよく・・・

スズキとオバさまのますますのご活躍を
お祈りしております♪
2010.01.05 Tue l h.hamauzu. URL l 編集
No title
こんばんは!

ちょっと、朦朧気味で失礼します^^;
先ほど、鎮痛剤を飲みました!
普段、お酒などを飲まないで、麻酔もよく効きます(爆)
と、余計な前置きはこの辺でと^^

インドのカーストは、まだまだ根強いですよね。都市部はずいぶんと変わって来ている様ですが、ちょっと過疎地にいくと、まだまだのようですね。
それに、道路も牛がはびこっているようだし^^;リクシャーと呼ばれるイエロータクシーも小型ですもんね^^;

車検も無い、のりっぱなしのインドも、
日本車の進出で、どう変貌するのか、楽しみです!

それでは、応援凸
2010.01.05 Tue l ぴーち. URL l 編集
No title
今更ですが…あけましておめでとうございます(笑
年末・年始には、ご丁寧な挨拶を頂き、ありがとうございます。

しまった(^^;
車や経済に関する記事は、とまとがコメントをするには、難しすぎる(>_<)
下の、坂の上の雲の記事に投稿すれば良かった(爆

こんなとまとですが、本年もどうぞ宜しくお願いしますm(__)m
ぽち♪
2010.01.06 Wed l とまと. URL l 編集
Re: No title
驚異の胃袋を持つ?hamauzuさん コメントありがとうございます。

> 完全復活したh.hamauzuです
> こんばんは!
>
> スズキ。
> 大好きなメーカーです。
> ワゴンRが出た時は、
> 軽なのか、いや、ジャンルさえ「???」でした。
> しかもカッコよく・・・

そうですね。ワゴンRが初めて登場した時は、今までにないスタイルになんじゃこれは!と思いディーラーまで見に行きましたよ。
軽なのに広々しているし(高さが高いだけだけど)、室内も様々な工夫がされていて、スズキの熱意を感じました。

> スズキとオバさまのますますのご活躍を
> お祈りしております♪

ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
2010.01.06 Wed l オバrev. URL l 編集
Re: No title
ぴーちさん こんばんは。

> ちょっと、朦朧気味で失礼します^^;

いやぁ、朦朧気味の女性ってセクシーでいいですよ(^o^)

> 先ほど、鎮痛剤を飲みました!
> 普段、お酒などを飲まないで、麻酔もよく効きます(爆)

確かに酒飲みの人は、麻酔効きにくいそうですね。
私は、手を怪我した時に外科で縫ってもらいましたが、麻酔が痛かった上に全然効かず、縫うときもWで痛かった思い出があります(T_T)

> インドのカーストは、まだまだ根強いですよね。都市部はずいぶんと変わって来ている様ですが、ちょっと過疎地にいくと、まだまだのようですね。
> それに、道路も牛がはびこっているようだし^^;リクシャーと呼ばれるイエロータクシーも小型ですもんね^^;

そうですね、道路は凸凹で舗装されてないところが多いし、街角に牛がいる景色なんて、日本の常識は全く通用しないですね(;^_^A
こういうインド独特の文化や習慣になじみのない海外企業が、インドに工場をたてて、インド人を雇ってやろうとすると、猛烈な摩擦が起こってたいへんだったでしょうね。

> 車検も無い、のりっぱなしのインドも、
> 日本車の進出で、どう変貌するのか、楽しみです!

まあ、これからまだまだ伸びる国ですから、大きく変わっていくでしょうね。
経済的にも、東アジアの安全保障の面でも、日本にとってより重要な国になっていくことは間違いないと思います。注目ですね。
2010.01.06 Wed l オバrev. URL l 編集
Re: No title
とまとさん 明けましておめでとうございます。

> 今更ですが…あけましておめでとうございます(笑
> 年末・年始には、ご丁寧な挨拶を頂き、ありがとうございます。
>
> しまった(^^;
> 車や経済に関する記事は、とまとがコメントをするには、難しすぎる(>_<)
> 下の、坂の上の雲の記事に投稿すれば良かった(爆

いやいや、いつでも、どの記事でも、お好きにコメント下さい。
先月も、常連のAさんから、1年前の記事にコメントいただきました(;^_^A

メールでコメントがあったことを確認したのですが、どの記事かすぐには探し出せず、メールからその記事にとんでみると、1年前の記事でした(^^;)

> こんなとまとですが、本年もどうぞ宜しくお願いしますm(__)m
> ぽち♪

こちらこそよろしくお願いします。大事な時期ですからマイペースでいきましょうね。
2010.01.06 Wed l オバrev. URL l 編集
アルト
写真のアルト、かわいいですね。
私、昔、セルボモードアルトに乗ってました♪
愛着あります。

ですが、小さい車は、怖かった。
もしぶつかったら、ぶつけられたら、・・・。
と思うと、怖くて、怖くて。。。
その次に乗ったステーションワゴンは、大きくて、安心感がありました。

軽自動車のスズキ。
頑張ってほしいです。
ヒンズー教、カースト制の色濃いインドですが、仏教発祥の地であり、真の自由と平等が説かれた真実の仏教を日本から逆輸入して欲しいですね。
2010.01.07 Thu l JJSG. URL l 編集
Re: アルト
JJSGさん もうシンガポールに帰られたんですね。
日本の正月は寒かったでしょうね。

> 写真のアルト、かわいいですね。
> 私、昔、セルボモードアルトに乗ってました♪
> 愛着あります。

おぉ、セルボ・モードに乗っておられましたか。
アルとに比べると、ちょっとオシャレですよね。

> ですが、小さい車は、怖かった。
> もしぶつかったら、ぶつけられたら、・・・。
> と思うと、怖くて、怖くて。。。
> その次に乗ったステーションワゴンは、大きくて、安心感がありました。

確かにそれはあります。以前よりはかなり改善されてるとは言え、国交省の衝突安全テストの結果をみるとやはり普通車よりは少し劣ってますからね(^^;

それに重量が大きいほうが運動エネルギーも大きいですから、普通に考えると小さくて軽い車は見た目だけでも不利なように見えてしまいます。

> ヒンズー教、カースト制の色濃いインドですが、仏教発祥の地であり、真の自由と平等が説かれた真実の仏教を日本から逆輸入して欲しいですね。

名前だけの浄土真宗安芸門徒ですので、JJSGさんの記事で少し勉強せなあかんなと思ってます。
2010.01.07 Thu l オバrev. URL l 編集

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