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福島第一原発は東電、自衛隊、警察、消防などの懸命の活動でやや落ち着いた方向に向かっています。しかし本日20日13時には第3号機格納容器の圧が高まってきて弁を開けるというニュースが入ってきていますし、まだまだ予断を許さない状況にあることは間違いありません。

そして原発自体の安定化もですが、今現在と今後の放射線や放射性物質の周囲への飛散とそれによる被爆、そして被爆による現在の影響と将来の影響も大きな問題です。枝野官房長官やTV報道では、CTスキャンやX線検査の被爆量を持ち出して健康被害は直ぐには起こらないと言ってますが、直ぐにはないという意味は将来は健康被害があると言っているようにも取れるんですけどヽ(д`ヽ)。。オロオロ。。(ノ´д)ノ
日常生活と被爆

そこで放射線被曝ということで少しまとめてみました。

~年間被爆量~
通常の日常生活でも放射線被曝はあります。外を歩いただけで放射線を浴びています。問題はその量でして、
一般の人が社会生活を送る中での1年間!の自然放射線被爆量は2.4mシーベルト/年(2400μシーベルト)です。勿論放射線被害は起こりません。
そしてこれに加えての人工放射線被爆量が1mシーベルト/年(1000μシーベルト)以下が望ましいということです。

飛行機のパイロットやCAは宇宙線を浴びやすく年間の上限が5mシーベルト/年(5000μシーベルト)と一般より高く、
レントゲン技師の場合は年間50mシーベルト/年(5万μシーベルト)とさらに高い上限となっています。

この被爆量については、個人差もありますが、年間10mシーベルト/年(10万μシーベルト)くらいが目安かなと個人的には感じます(ただし妊娠可能な女子や子供を除いて)・・・根拠ありませんけど^^;。

~人工放射線被爆~
我々に可能性の高い人工放射線被爆としては以下のようなものがあります。
胸部レントゲン500μシーベルト/1回
胃レントゲン50μシーベルト/1回
胸部CT6900μシーベルト/1回
東京~ニューヨークの往復フライト200μシーベルト/1回

TVでは枝野官房長官や専門家は、1時間当たりの放射線量が150μシーベルト/時でも胸部レントゲン撮影の1/3以下だと言っていますが、レントゲンは1回の被爆量であって、そこに生活している人は24時間そこに居続ける訳ですからその数値を24倍した上で、さらに日数を掛けないといけません。

福島第一原発が安定すれば、今の高い数値も下がっていくでしょうから何とも言えませんが、1年間に換算して考えてみる必要はあるかと思います。

~アッコにおまかせでの放射線量~
今日のTV放送「アッコにおまかせ」で言っていましたが、その時のTV局の放射線量が0.1μシーベルト/時だったようです。そのスタジオで1年間過ごすとどうなるかを計算してみますと、0.1x24x365=876μシーベルト/年です。まあ余裕ですね。

1μシーベル/時の場所で1年間過ごすと9000μシーベルト/年(9mシーベルト)となりますから、おそらく健康被害はないでしょうが、妊婦や子供の場合はさらに成人より余裕を持って考えた方が良いと思いますので、注意が必要かもしれません。

和田アキ子は腰の検査のために年に3,4回CT受けていると言っていましたけど、CTスキャンは輪切りで見ていくためにどうしても放射線量が多くなります。胸部CTで6900μシーベルトですからそれを元に年3回として計算すると推定2万μシーベルト/年(20mシーベルト)。それでも問題ないレベルなのかもしれないですね。

~漏出される放射線~
炉心溶融で漏出される放射線の中で、窒素16、トリチウム、クリプトンなどは毒性も低く、また軽いので急速に拡散し人体への影響は殆ど無いそうです。

問題なのは砂の粒子の4分の1ほどの粒子となって漏出するヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137等です。

ヨウ素131は大気中や水中で急速に拡散しますが、半減期は8日と短く、数カ月で完全に崩壊します。口からあるいは吸入により簡単に体内に入り込み甲状腺に蓄積して甲状腺癌のリスクが高くなります。

ストロンチウム90の半減期は29.1年。主に食品や水を通じて体内に入り、骨の癌や白血病の原因となるといわれています。

セシウム137は半減期が30年で、食品や水、ちりの吸い込みを通じて摂取され、癌のリスクが高まります。

~放射線遮蔽~
放射された放射線の外部被曝については、距離がX離れれば1/X2乗になりまし、途中で障害物があればどんどん減衰していきますので、距離が離れていれば問題ないと考えていいんじゃないでしょうか・・・ただし障害物のない空は地上より高い濃度になっているはずです。

放射線にはα線、β線、γ線とありますが、障害物に対しては、
・α線はウラン238から放出される放射線。紙一枚で遮蔽できる。
・β線はヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137から放出される。薄い金属板やプラスチック板で遮蔽できるので室内ならOK。
・γ線はコバルト等から放出される。X線も仲間。透過性が高く、ある程度の鉛の壁でないと遮蔽できない。

今回危険とされているヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137はβ線を放出しますので、外部被曝を避けるには屋内退避でかなり防げそうです。

内部被曝については体内に入れないために、文科省の全国モニタリングデータ等を参考にしながら、外出の際にはなるべく肌を出さないようにし、マスクをして出かけるなどは気をつけたほうがよさそうです。
原発モニタリング

この福島第一原発からの放射性物質飛散については、日本には偏西風が吹いていますので、基本的には東京より西では影響ないと考えられます。風向きによって関東地方も注意が必要ですので、各地区の放射線量については文部科学省のデータ(文部科学省HP http://www.mext.go.jp/)を確認下さい。

~菅政権のチグハグ(゚Д゚)ゴルァ!!~
今回の原発事故で現場の方の命がけの活動には本当に頭がさがりますが、東京電力や政府の対応については非常に問題を感じています。現状のシステムの不備が生んだ人災の面が強いと思っています。また現政権の危機管理に対する対応にも幻滅しています。少なくとも一人の政府担当者が10~20の課題を一度にこなさなくてはいけない状況です。菅総理は100~200の事案を同時に決断していくことが求められています。

ところが、やることがちぐはぐで、せっかく救助に来ている米国軍は1週間も待機(T_T)
広島から近い岩国基地からも出動していますが、日本からの要請がないので動くに動けず岩国基地の家族もイライラして待っているそうです。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110319/amr11031918420010-n1.htm

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2011.03.20 Sun l 政治・経済・社会 l コメント (10) トラックバック (0) l top