3315.jpg
(ベトナム・ズン首相が菅首相と温家宝首相に握手を求めるがよそよそしい二人?)

中国は尖閣諸島問題以降、迷走し始めたのだろか。

尖閣諸島問題をめぐる中国の強引な対応が誤算とも言える国際社会の厳しい批判を浴びてしまい、さすがの中国も妥協せざるを得ない状況に追い込まれ、ついに温家宝首相と菅首相の廊下対談によって、一旦妥協する方向へ舵を切っていました。

そして停止していた日本との閣僚級の交流を再開し、日中防衛相会談に続き外相会談も行われ、レアアース輸出再開、文化交流再開などを決定し、29日にはハノイで菅首相と温家宝首相が会談することになっていました。

しかし、突然中国がこの会談の中止を言ってきたらしい。

~中国国営の新華社によると、中国外務省の胡正躍次官補は29日夜、「日本側が中日外相会談の内容で事実でないことを発表し、両国の指導者がハノイで会談すべき雰囲気を破壊した。この結果は日本側がすべての責任を負うべきだ」と述べた。
 胡次官補は(1)日本外交当局の責任者が別の国と一緒になって釣魚島(尖閣諸島の中国呼称)問題を大げさにした(2)メディアを通じて中国の主権と領土を侵犯する言論を流した(3)東シナ海問題での原則的な合意を履行する中国側の立場を歪曲(わいきょく)した――と指摘。「釣魚島は古来、中国の固有の領土だ」と語った。~

ふざけてますね(`ヘ´) プンプン

また始まったかという感じですが、どうも中国国内のネットで反日デモの機運が高まっていて、それを押さえきれず、場合によったら11月に横浜で開催されるAPECに胡錦涛が参加できないかもしれないことを危惧した対応のようです。あるいは、共産党内部での闘争もあるのかもしれません。

もしAPECに中国だけが参加しないとなれば、国際的評価はさらに低下します。それはなんとしても避けたいところでしょう。

今回の尖閣諸島問題で、既に中国は共産党独裁国家としての本性を日本だけでなく国際的にも認識されてしまいました。国際社会に合わせれば国内から批判が起こる、国内を重視すれば国際社会から批判を浴びる、国内の世論と国際世論に挟まれて、苦しい政権運営をしていかなくてはいけない状況に自ら陥ってしまったのです。

自動車販売台数世界一を誇る中国の、市場としての魅力は今後も大いに期待できますが、共産党の政治的判断如何で、様々ないちゃもんを付けられ、或いは拘束されることもある上、ストによって労働者賃金も上昇していることから、世界の工場としての中国の魅力は急速に薄れています。

特に日本企業は標的にされることが多く、おそらくこれから中国に進出していく日本の製造業はなくなるし、既に進出している製造業も中国を撤退し周辺諸国へ移動していく流れになるでしょう。

2012年共産党代表大会での指導部交代へ向けて、内部での闘争、国民の不満の高まり、国際社会からの厳しい批判の目など、まだまだ中国の迷走は続きそうです。日本政府には毅然とした態度で臨んで欲しいところです。それが国内はもちろんですが、国際社会への責任でもあると思います。
スポンサーサイト
2010.10.30 Sat l 政治・経済・社会 l コメント (10) トラックバック (0) l top