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GM本社0003
100年の歴史を誇る世界最大の自動車会社GMは、ニューヨーク市の破産裁判所にチャプター11の適用を申請しました。GMの負債総額は1700億ドル(約16兆円)で、製造業では過去最大の破綻です。

新生GMは不採算事業を分離し、販売ブランドをシボレー、GMC、ビュイック、キャデラックの4ブランドに集約。年間の新車販売台数で500万~600万台程度と規模を従来の6割程度に縮小します。
規模としては、世界第4~5位くらいのメーカーになります。

これまで合計200億ドルの融資を受けていますが、さらに米・カナダ両政府が計400億ドルの追加支援を実施します。そして米政府が60%、カナダ政府が12%の株式を取得し、GMを一時国有化。6~18カ月で再上場を目指すということです。・・・というか、いったいいくらの融資になるのか多すぎて定かではありません・・・5兆円以上になることは間違いない(汗)

この計画を裁判所が承認すれば、新GMとして新たなスタートをきることができますが、承認しないとなればホンマの破綻ですよ、すべてパ~?

GMシボレー
GM破綻の大きな要因は、高コストと大型車に偏りすぎた車種だと言われています。

GMの従業員は全米自動車労組(UAW)に加入していますが、このUAWが大きな力を持っていて、GMの平均賃金は、日系企業の1.5倍、退職後も給与と同じ額の年金を支給、医療保険も負担、組合員のためにフィットネス・クラブの運営費まで出していたそうです。この高コスト体質を変えない限り再生はありえません。

そしてそのためには、UAWの大幅な譲歩が要求されるわけですが、UAWは、新生GMの株式17.5%を取得し、役員として1人送り込むことになっています。確かに今回の破綻で大きな痛みは伴っていますが、この新体制で工場閉鎖、下請け、ディーラーとの契約解除、従業員の給与カット、福利厚生、年金カットといった改革が実行できるかどうかは、甚だ疑問です。

しかもUAWは、民主党やオバマ大統領の大きな支持基盤です。オバマ大統領には、この支持者であるGMの労働組合員を切ることが、頭では分かっていても政治的にはなかなかできない状況だそうです。

また車種についても非常に厳しい状況です。
クライスラーに対するフィアットのように、GM内に役員を送り込み、再生をリードしてくれる自動車メーカーがまだ決まっていません。オバマの示した燃費改善も、現在の状況では達成不可能と見られています。

ベンツ、BMWは無理だし、VWもどうでしょうか。一番有力視されているのは、既に合弁会社も持っているトヨタです。

このトヨタの技術や生産システムをうまく取り入れることができれば、新生GMも十分再生可能と思われますが、これが役員、従業員、ディーラーともにプライドが高く一筋縄ではいかない(>_<)

現存するトヨタ・GM合弁会社もうまくいってなくて、赤字らしいし、独自でやる可能性もあります。

しかし、現在売れているGMの車は、売れ残った在庫車を大幅値引きで売っているだけで、新たに新車を生産し売っている訳ではありません。

在庫がなくなった時点で、はたしてGMに売れる車があるかどうか。ハイブリッド車や電気自動車にシフトする計画らしいけど、間に合うの?・・・一応2024年までに14車種のHV投入予定にはなってます。以前ハイブリッド車を作ったことはあったけど、ほとんど燃費改善がなくて廃止(T_T)

そしてこんだけ税金投入して、これでGMを再生できなければ、今度はオバマ大統領自身の責任も問われるんじゃないでしょうか。

日本のメーカーは、北米で生産台数の約5割を売り、利益は8割をここで稼いでいたそうです。このGM再生と北米市場再生は、日本のメーカーにとっても最重要課題と言っていいかもしれません。

道のりは険しそうです(´д`)
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2009.06.28 Sun l l コメント (2) トラックバック (0) l top